体液と同じpH7.3〜7.4の弱アルカリ性と同じ電子水が話題です。

人間の体の60%は水分でできていると言われます。人間の体はまさに貯水タンク。そしてその水は特に何もしなくても毎日2.5リットルも排出され、その分を補ってやらなければなりません。そうならば毎日入ってくる水を体に良いものにしようというのは当然ですよね。そこで、体の水分と同じ弱アルカリ性と話題の電子水を紹介します。

電子水とは

人間の体は弱アルカリ性であることをご存じの方は多いと思います。弱アルカリ性というのはpH7.3〜pH7.4ぐらいをさし、血液などの人間の体液はこのぐらいのバランスになっています。このバランスが崩れて体が弱酸性になると、体の中に活性酸素が増えて癌などの病気になりやすくなると言われます。
酸性に傾いた体のバランスを弱アルカリ性に戻すには、体液と同じ弱アルカリ性の水分をたくさん取るのがよいのですが、一般の水道水は消毒のためにカルキを入れているためマイナスイオンが放電してしまっています。
電子水はこの少なくなってしまったマイナスイオンを供給することで水を弱アルカリ性に戻した水のことです。しかも特別な水そのものを購入することなく、ご家庭にある水道水を静電誘導して水分子クラスターを小さくする機械によって、電子水を生成することができるのです。

アルカリイオン水との違い

似たような水の種類として、アルカリイオン水があります。アルカリイオン水は電気分解法で生成された水素水で、弱アルカリ性で水素を含んでいます。生成器で水道水に電圧をかけると酸化還元反応によってプラス極では酸素と水素イオンが生まれ、マイナス極では水素と水酸イオンが発生します。このマイナス極側に発生した水を取り出したものがアルカリイオン水になります。pH9〜pH10の弱アルカリ性電解水となり、胃もたれや胃の不快感を和らげたり、胃腸の働きを助けお通じを良好にするなどの胃腸症状の改善効果が国から認められています。
なお、プラス極側で生成される酸性水は飲用には向かないのですが、洗い物や洗顔に使用することができます。
これに対して電子水は静電誘導によって水分子を振動させ、水分子のクラスターを小さくしたものになります。そうしてマイナスイオンを供給されて電子量が増えていますので、弱アルカリ性になります。そのpHはアルカリイオン水よりもまろやかなpH7.4〜pH7.5で、これは人間の体液と同程度のpH濃度になります。そのため体への負担がより緩やかになるという特徴があります。

電子水の仕組み

電子水の生成の仕組みは電子レンジと同じです。電子レンジでは1秒間に24億5000万回水分子を振動させて、水分子の間に摩擦熱を生じさせます。電子レンジの中に入れた食品は、この摩擦熱によって含まれる水分が温まり、加熱されます。
水分子は極性分子で酸素側がマイナス、水素側がプラスの電荷を持っています。液体の状態では水分子は互いに水素結合し、強く結びついて硬くなっています。ここに電場の変化を与えると、この強く結びついた分子が動きはじめます。強く結びついていると言っても実際はバラバラな方向に動きながら、互いに互いの動きを打ち消し合っているので、全体として硬い状態に留まっていたのです。ここに電場を与えることにより、分子の動く方向が電場に沿って整列します。この状態で急に整列の方向を逆方向に変えてやると、分子はその方向の変化についていけず、あちこちでぶつかります。その時に摩擦熱を生みます。ラッシュアワーの駅の階段でみんなが一斉に同じ方向に歩いている状態を考えてみてください。ブザーが鳴ったら全員が一斉に回れ右をして逆方向に動くものとします。ブザーの音は全員にほぼ同時に伝わりますが、人間はそんなに急には逆方向に動けないし、その素早さに個人差もあるから、あちこちで人がぶつかります。ぶつかったときに摩擦熱が出ます。この方向転換を1秒間に24億5000万回行うことで、電子レンジは摩擦熱による加熱を行っています。
電子水は加熱が目的ではないので、1秒間に50回から60回の「回れ右」を行い、水分子を振動・回転させています。これにより水分子のクラスター(かたまり)を細かくし、小さくしています。このことにより、水を弱アルカリ性にするともに、口当たりよくまろやかにしています。

電子水の効果

水がまろやかになり甘くなる

水分氏のクラスターが細かくなっています。水分子の振動・回転により角がとれた状態となっており、水の味がまろやかになっており、舌に含むと甘く感じるという評価をよく聞きます。

水が弱アルカリ性になる

弱酸性になりがちな水道水をpH7.3〜pH7.4の弱アルカリ性にします。これは体液のpH濃度と同じであり、水分が体に吸収されやすくなり、また吸収されるときに体に過大な負担をかけることを和らげます。

生花が長持ちする

電子水は経済的であるために飲料以外にも使うのも気楽なのですが、その中でも特に利用者からの声が多いのが生花に関するものです。電子水はpH濃度が人間の体液と同程度なのですが、樹液がむき出しになっており、そこからの水分吸収が大切である生花でも同じ効果が出ているものと考えられます。

酸化抑制効果がある

体が酸化し体内の活性酸素が増えると癌などの様々な病気の原因となります。弱アルカリ性で飲みやすい電子水を多く体内に取り入れることで、活性酸素が中和され、体全体の酸化を抑制する効果があると言われています。

残留塩素が少ない

水道水には殺菌のために次亜塩素酸ナトリウムという物質が添加されています。次亜塩素酸ナトリウムの成分である塩素が、水道の原水に含まれているアンモニア性窒素と反応してクロラミンという物質を作ります。このクロラミンがカルキ臭の正体となります。この塩素は水道水の殺菌のために必要なもので、添加が法律で定められており、残留塩素を1リットルあたり0.1ミリグラム以上とするようにされています。またこの基準値は一生飲み続けても人体に影響の出ない濃度とされています。
殺菌のためには必要な塩素添加ですが、その副産物であるカルキ臭を嫌う人も多く、水道水を飲料用にしないという人の中は、このカルキ臭を嫌う人が多いです。
電子水では生成器の中の備長炭が塩素を吸着するため、このカルキ臭が抑えられています。

電子水の特長

経済的

人間は一日に2.5リットルの水分をとる必要があるといわれます。呼吸をするだけで一日に0.9リットル〜1リットルが失われ、排泄される尿や便で残りが流出してしまうためです。2.5リットルの水の重さは2.5キログラムで、これを毎日ペットボトルなどの形で外から運んでくるのは大変です。さらにご家族の分もありますし、料理用や美容用などの飲用しないにせよ体に直接触れる水にも水道水を使いたいとなると、さらに重くなりますし、値段も高くなります。
電子水は水道水をボトルに入れて8時間置くだけでよく、毎日8時間動かしたとしても電気代は月約150円と経済的です。

置き方が自由

大量の水は重いだけでなくかさばります。10リットルのペットボトルを配達してもらっても置き場所にも困りますし、そのボトルの移動は家庭内でも困難で、かなり大型のペットボトルタンクが家の中の人の動線の集まる箇所に鎮座していて動かせないということもよくあります。
電子水のボトルは向きを自由に設定することができますので、置き場所、置き方に柔軟性があります。

メンテナンスが簡単

電子水の生成には電子誘導を使用しており、カートリッジを使用していませんので、面倒なカートリッジの交換が不要です。

水以外にも使える

ボトルを外して、その場所にお酒や食べ物やタバコを置いておいても、味が良くなると言われています。